営業より:内見で写真に残す場所と、書類で聞くこと
内見で見るのは、間取り、日当たり、収納、周辺。見るものが多いので、細かいところは記録しておかないと残りません。購入前の内見に同行して、現場目線で見ることもできます。
なぜ写真かというと、あとで比べられないから
複数の物件を見たあとで「どちらが古かったか」を思い出そうとしても、記憶だけでは心もとない。写真があれば、帰ってから並べて比べられます。
国の基準には、劣化状況を見る部位がある
どこを見ればよいかは、自分で決めなくても手がかりがあります。住宅金融支援機構のフラット35の中古住宅の技術基準には、劣化状況の項目としてこう書かれています。
劣化状況 土台、床組等に腐朽や蟻害がないこと等 外壁、柱等に鉄筋の露出がないこと等
土台・床組・外壁・柱。ローンの技術基準が劣化状況として挙げているのは、この部位です。マンションの内見でこれらを直接見られるとは限りませんが、ローンの審査で見られる部位がここだということは知っておいてよいと思います。
記録に残しておきたいところ
内見で自分の目で見られるのは、扉を開ければ確かめられるところまでです。分電盤、洗面台やキッチンの下、サッシまわり、給湯器の設置場所。開ければ誰でも見られる場所なので、記録に残しておくと、あとで比べられます。
宅地建物取引業法が「建物状況調査を実施しているかどうか」「書類の保存の状況」まで説明させることにしているのは、見ただけでは分からないことがあるからだと思っています。だから内見では、見ることと聞くことを分けて考えています。
撮れないものは、書類で見る
内見で見えるのは仕上げの表側だけです。壁の中、床下、共用部の配管ルートは見えません。ここは書類で確認します。
宅地建物取引業法は、既存の建物について、建物状況調査を実施しているかどうかとその結果の概要、そして設計図書、点検記録その他の建物の建築及び維持保全の状況に関する書類の保存の状況を、重要事項として説明することを定めています。
つまり、「調査をしているか」「図面や点検の記録が残っているか」は、契約の前に説明される項目です。写真で撮れない部分は、ここで補います。
見えない部分がどうなっているかは、現場から:解体して初めて見えることに書いています。配管については現場から:配管を開けた日に決めることをご覧ください。
内見のときに、聞いておくとよいこと
見るだけでなく、聞いておくと後が早いことがあります。はじめの二つは、あとで重要事項説明で正式に説明される項目です。
- 建物状況調査を実施しているか、実施しているならその結果の概要
- 設計図書、点検記録その他の建物の建築及び維持保全の状況に関する書類が残っているか
- 管理規約が定められているか、長期修繕計画の計画期間
管理規約と長期修繕計画は、フラット35を使う場合には要件にもなります。中古マンションの技術基準では、維持管理基準として管理規約が定められていること、長期修繕計画の計画期間20年以上が求められています。物件そのものではなく管理の状態が、ローンの条件になっているということです。
内見の場でその場で答えが出なくても構いません。「聞いた」という事実が残っていれば、あとで書面と突き合わせられます。
物件の選び方そのものは中古リノベの物件選び 購入前のチェックポイントに、内覧で見るポイントは中古マンション内覧チェックポイントにまとめています。
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