スタッフ2026.08.31執筆:株式会社IROHA HOME

現場から:引渡しの日にやっている確認

工事が終わって、引渡しの日。この日に何を確かめておくとよいのかを、法律と保険の決まりから書きます。

まず、契約書と現物を突き合わせる

建設業法は、請負契約の当事者が契約に際して書面に記載しなければならない事項の筆頭に「工事内容」を挙げています。

建設工事の請負契約の当事者は、前条の趣旨に従つて、契約の締結に際して次に掲げる事項を書面に記載し、署名又は記名押印をして相互に交付しなければならない。一工事内容二請負代金の額

契約書に工事内容が書かれているということは、引渡しのときに突き合わせる相手があるということです。契約書と見積の項目を読みながら、現物を見ていけます。

途中で内容が変わった箇所があれば、なぜ変わったか、その分の金額はどうなったかをその場で確認します。ここを口頭で済ませないのが要点です。見積の書き方については営業より:見積書に「一式」を使わない理由に書きました。

設備は、その場で全部動かす

図面と目視だけでは分からないものがあります。給湯器、換気扇、蛇口と排水、扉と引き戸、コンセントとスイッチ、収納。動かしてみて初めて分かることがあるので、引渡しの日に確かめておくと安心です。

I
現場担当
IROHA HOME 施工管理

引渡しの立ち会いは、お客様に触っていただく時間だと思っています。こちらが説明して終わりだと、使い方が身につかないまま暮らしが始まってしまう。実際に開けて、出して、止めてみていただくのが早い、と考えています。

その日にお渡しする書類

新築の場合、当社では引渡しの日に次のような書類をお渡ししています。

地盤調査報告書、設計住宅性能評価書、建設住宅性能評価書、JIO完工検査報告書、IROHAHOME 10年保証ベストレスキュー、シロアリ保証書、設備・建具の保証書などをお渡しします。長期優良住宅認定通知書は、対応した住宅が対象です。

当社は国土交通大臣登録の住宅性能評価機関である日本住宅保証検査機構(JIO)に加入していて、検査内容はJIOから直接お客様へお伝えする形をとっています。

中古を買ってリノベーションした場合は、内容が変わります。新築住宅に義務づけられた10年の保証と、中古・リフォームの任意保険は別の制度だからです。制度の違いは引渡し後の保証と点検にまとめました。

保証の範囲を、その場で説明します

書類を受け取ったら、何が対象で、何が対象外かを確かめてください。

たとえばリフォーム瑕疵保険は、リフォーム工事を実施したすべての部分が保険の対象ですが、設備機器・器具そのものの瑕疵は対象外です。給湯器そのものが壊れたときにどこまで見てもらえるかは、機器のメーカー保証の内容を別に確認することになります。

この線引きを引渡しの日に確かめておくと、あとで「保証があると聞いていた」というすれ違いを避けられます。

引渡しのあと、どこへ連絡するか

当社では引渡し後のサポートとして、24時間365日の受付、設備の基本5年保証と有償10年保証、専用アプリをご用意しています。駆けつけは1年で2回まで出張料・作業料が無料で、部品代と2次対応は有償です。

連絡先と、無料になる範囲は、引渡しのときに確かめておいてください。困ったときにどこへ連絡すればよいかが分かっていることが、いちばん効きます。

工事中に何を記録しているかは現場から:解体して初めて見えることに書いています。記録が残っていることが、引渡し後のいちばんの備えです。

引渡しの日は、時間を取ってください

立ち会いには、時間に余裕を持ってお越しください。設備を動かして、書類を確認する。ここを急がずに済むよう、日程はご相談ください。

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