スタッフ2026.09.29執筆:株式会社IROHA HOME

職人より:コンクリートは、打ってから5日以上【公開】(普通ポルトランドセメント)

コンクリートは、打ち込んだ時点で工程が終わるものではありません。国の公共建築工事標準仕様書は、打込み後に湿潤養生を行うことと、その期間を示しています。表面が固まって見えることと、仕様書に沿って養生期間を確保することは分けて考える必要があります。

ここで扱うのは、国の公共建築工事に用いる標準仕様書です。民間のリノベーション工事すべてに、そのまま適用される法律ではありません。そのうえで、当社も、打込み後の養生までを品質に関わる工程として扱う考え方に沿います。

打込み後は、湿潤養生を行う

標準仕様書は、「打込み後のコンクリートは、透水性の小さいせき板による被覆、養生マット又は水密シートによる被覆、散水又は噴霧、膜養生剤の塗布等により湿潤養生を行う。」としています。

湿潤養生の方法として、せき板や養生マット、水密シートによる被覆、散水、噴霧、膜養生剤の塗布などが示されています。どの方法を選ぶかは現場の条件と仕様によりますが、打込み後のコンクリートをそのまま放置するという考え方ではないことが分かります。

普通ポルトランドセメントは5日以上

湿潤養生の期間を示す表では、普通ポルトランドセメントを含む区分が5日以上、早強ポルトランドセメントが3日以上とされています。セメントの種類によって期間が同じではなく、使う材料を確認してから養生期間を読む必要があります。

この記事の題にある5日は、普通ポルトランドセメントについて標準仕様書の表が示す下限です。すべてのセメント、すべてのコンクリート工事に一律で当てはめる数字ではありません。標準仕様書の同じ表には、さらに長い期間を示すセメントの区分もあります。

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打込みは、形をつくる工程の区切りであって、養生の終わりではありません。国の標準仕様書が材料ごとに期間を分けている以上、予定を急ぐ場面でも、使ったセメントの種類と必要な養生を先に確かめる。この順序を崩さないことが、コンクリート工事を考えるうえでの基本です。

急ぐときほど、養生を工程表から消さない

工期を考えるとき、目に見える打込みの日だけを予定に置くと、その後の養生が見えにくくなります。けれども標準仕様書では、打込み後に湿潤養生を行い、表に示した期間を確保する流れです。打込み日と次の作業の間に何をするのかまで工程として確認する必要があります。工程表にも養生を独立した期間として置けば、打込みの終了を、そのまま次の作業を始めてよい合図と取り違えずに済みます。

また、養生期間を確保したという事実だけで、個別のコンクリートの性能や完成品質を断定することはできません。この記事で確認できるのは、国の標準仕様書が示す湿潤養生の方法と期間です。対象部位、材料、天候、設計条件を見ないまま、民間工事の仕上がりを保証する数字にはしません。

建物の構造を検討するときの見方は、耐震・旧耐震の見方で整理しています。職人が工事をどう考えるかは、職人より:現場で大切にしていることもあわせてご覧ください。

コンクリートを伴う工事の工程が気になる方へ

コンクリートを使う箇所と材料、打込み後に必要な工程を確認し、工事全体の予定を整理します。打込みから次の作業までの見通しを確かめたい方は、IROHA HOMEへご相談ください。

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