現場から:防水は、隠れる前に確かめたい
防水工事は、完成後の表面だけを見て判断しにくい工程です。国土交通省の公共建築工事標準仕様書では、防水層に求める品質を示したうえで、施工中の検査と施工後の損傷防止を続けて定めています。そこから読み取れるのは、仕上がってから振り返るのではなく、防水層が確認できる段階で品質を確かめるという順序です。
この仕様書は公共工事の標準仕様書です。民間リノベーションにそのまま適用される法律ではありません。また、ここで扱う防水工事章は、アスファルト防水、改質アスファルトシート防水、合成高分子系ルーフィングシート防水、塗膜防水、ケイ酸質系塗布防水、シーリング工事を対象としています。浴室の防水工事すべてが同じ規定による、という説明ではありません。
まず、求める品質が書かれています
同仕様書の基本要求品質には、「防水層は、取合い部を含め漏水がないこと。」とあります。防水層の中央だけでなく、周囲と接する取合い部を含めた要求です。
この要求を置いたうえで、施工一般の項目へ進みます。そこで「防水層の施工は、監督職員の検査を受ける。」と定めています。公共工事における監督職員の検査という仕組みですが、完成後の見た目だけではなく、防水層の施工を工程の中で検査する順序が明記されています。
施工後は、傷めないことまで続きます
検査を受ければ終わりではありません。続く記載は、「防水層の施工後は、機材等によって防水層を損傷しないように注意する。」です。
要求品質、施工時の検査、施工後の損傷防止が並んでいるため、防水は完成時点だけの確認では足りないと読めます。防水層が見える段階で状態を確かめ、その後の工程で傷めないように扱う。国の標準仕様書は、この順番で品質を組み立てています。
施工しない条件も先に決められています
同じ施工一般の項目には、降雨または降雪が予想される場合、下地の乾燥が不十分な場合、気温が著しく低下した場合、強風または高湿の場合、そのほか防水に悪影響を及ぼすおそれがある場合は施工を行わないとあります。
天候、下地、気温、風、高湿を施工前の判断材料として並べ、悪影響のおそれがある場合をまとめて除外しています。検査より前に、施工できる条件かを見極める構成です。
ここでも順序は一貫しています。条件が悪いまま施工して後から検査するのではなく、施工前に条件を見て、施工中に検査し、施工後に損傷を防ぐという流れです。防水層が別の材料で覆われる工事では、見える時点で確かめる意味がいっそう明確になります。
国の標準仕様書は、防水層の施工を検査し、その後は機材などで損傷させないよう注意すると定めています。この並びから、確認できる段階で検査を済ませ、次の工程へ進む考え方が読み取れます。当社も、防水を仕上がりの表面だけで考えず、工程の順序を大切にします。
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見えなくなる工程を確認したい方へ
計画している工事で、どの部分が仕上げの下へ隠れ、いつ確認できるのかを整理してご説明します。防水を含む改修の進め方が気になる方は、IROHA HOMEへご相談ください。
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